2ch(2ちゃんねる掲示板)閉鎖に向けて

いや、閉鎖はどうせ立ち消えになるだろうけれど。
現行の2chがなぜ否定されるべきかと言えば、過去ログ(dat)の閲覧を有料化したことにある。正確には、datはある期間をおいて過去ログとして永続化されるとあるが、現実には、datのまま放置されている状況が続いている。過去ログの閲覧を有料化した時点で、2chは、インターネットの基本思想からは切り離されてしまった。
公称で1日あたり1.9億PV、110万の書き込みがある掲示板のデータをhtml化することの負担は、閉鎖騒動(2001年8月)当時のPVと現在のPVがだいたい同じ程度なので、5年という期間が過ぎたあとのPCパーツの低価格化を鑑みれば、そう大きくはならないと考える。有料化システムの導入は、2001年8月閉鎖騒動当時、掲示板ユーザの大半が受け入れたものであり(なくなるよりはマシだ)、ユーザが現行回っているシステムを変更するのも、運営側が利益を放棄するのも受け入れがたいのだろう。
でもこういう状況はつまんないのであり、できれば代替となる掲示板が出てきてほしいのであり、それがP2P掲示板であった(Winny2が目指したものでもある)んだけど、ユーザは移動しない。2chからP2Pシステムにユーザを移動させるためには、2chが閉鎖しない限りは、無理なのだろう。スケーラビリティの点では、すでにWinnyやShareが数十万規模の巨大なメッセージ交換が可能であることを示している。