New Coronavirusに対するPCR検査の感染者数に応じた対応

PCR検査における偽陽性コンタミ、手技不良)については気にしないものとする。一方、唾液検査における偽陰性は4割程度となる。これをどう見るか。

フェーズによると言えよう。

全国の新規感染者数が100を切る場合、完全根絶を目指すのが良い。鼻腔拭い液によるPCR検査を中心としたトレーシング、地域ロックダウン(学級閉鎖等)とクラスター追跡、アプリ導入、遺伝子検査によるウィルス伝播状況識別などで最後の1人まで追い切ることが重要であろう。海外混入防止のための2週間隔離+PCR検査(こちらも鼻腔拭い液)で良い。

新規感染者数ゼロが3週間経過すれば、マスク着用倫理は継続しつつ、社会活動は再開できる。あとは下水道PCRや繁華街発熱者モニタリング、濃厚接触業務における抗原検査などで感染傾向をモニタリングすればよい。入り口は海外なのだから、海外経由流入を最大限警戒する。ワクチン接種有無を問わず非清浄国は2週間隔離とし、清浄国であれば1週間隔離+PCR検査(鼻腔拭い液)で良い。海外感染者についてはすべて遺伝子検査に回す。

新規感染者のオーダーが1000、1万、10万であればどうだろう。まず、10万オーダーだと社会機能が停止する。救急車が止まるので、外に出れない。ゆえに都市ロックダウンになる。ワクチン接種後のブレークスルー感染者が重症化し、それだけで病院が埋まることから、ワクチンの意味がなくなるオーダーである。

1万オーダー、まぁ現在であるが、この場合入院・ホテル療養が満杯になって自宅で過ごせという話になって検査陽性であることのメリットが無くなる。すると検査せずにアクティブに過ごす人が出てきて一定程度で含まれるスプレッダーがスプレッドして感染が広がる。アクティブに過ごす世代(10-50代)のワクチン接種率が90%を超えるとまぁ止まるかな?という気もするが、ブレークスルー感染を抑止できる程度の中和抗体価が叩き出せるのは2回目摂取から2ヶ月後までかなあ?タイミング合わせていっせーので打たないと意味ねえって話よね。ダラダラ打ってる状況だと感染自体は成立するので結局ばら撒いてしまう。このオーダーでもやはりロックダウン以外では劇的に減らせない(オーダーを1/10にできない)んだけどそれをやるモチベーションが沸かんというか。PCR唾液検査でCT値を見て25以下ならおめでとう!外出禁止ですがお金あげますみたいな対応しないと誰も検査受けないし、隔離もない。そしてこういう対処したら金のためにわざとかかる人も出てくるので。

呼吸や会話を経由してエアロゾルから空気感染が成立するから、唾液検査=感染能の検査とみなして良い(まあつまり治療的な意義というよりは公衆衛生の意義だな)。基本、25切ったらスプレッダーとみなして隔離、20切ったらスーパースプレッダーなので強制隔離って感じになる。んで、スプレッダーとなる人自体は感染者全体の15%ぐらいなのでこれを効率的に検出して自主隔離してもらえば一番早いんだけど何度も言うようにメリットがない。自宅にやっすい抗原検査キットを配布してこれが陽性なら外出るなってワンチャン賭けるぐらいしかない。何がいいたいかというと1万オーダーに乗ったら10万に行って政治的にロックダウンしないと止まらんなっていうお話。ただ、ロックダウンやるなら10万にいってやるより1万でやったほうが当然安く済むので朝三暮四だなあという感想。

1000オーダーの場合は地域頻回PCR検査+CT値に基づく強制隔離、地域移動抑制で100に持っていけると思う。ポイントはホテル隔離というか、まずCT25以下の人は病院隔離になるけど26-30の人はいいホテルに隔離することだね。31-35は在宅してください、でいいと思う。こうするとまあ25以下の人は運が悪かったねということで保証金払いつつ病院行き。26-30の人は安い一時金とホテル暮らしの提供。それ以上は在宅食料を渡すという感じになる。その上で頻回の唾液PCR検査を受ける形にするけどまあPCR検査パスの仕組みで飲食店等の利用に制限かけるしかないかなあ。少なくとも週1程度の検査をアクティブな人に対してかける必要があって、今んとこ飲食・カラオケ・イベント参加とかそういうところに出る人に対する枠だろうと。家でネットしてる人は別に検査いらんじゃんってことでも良い(広がらないので)。あと学校。小中学校はプール法で毎日検査でOKだと思う。前提としてオンライン授業を選択可能にしないといかんね。保育園も同様。このあたりも保証金ないし何かしら親が休める手段を用意しないときっつい。まあCT値30以下で親とホテル隔離って感じかなあ。

やはり肝となるのは唾液PCR検査を受けるためのインセンティブ作りで、それは何かしらの社会機能を利用する際に検査陰性の証明を求めるという形になる。ワクチンが感染抑止・ウィルス伝播抑止にならないのと、ウィルス伝播量がめちゃ多い変異株が出てきた以上、こういう対処にならざるを得ない。

あと、1万-1000オーダーから一気に100オーダーに下げる一手としては先程いった中和抗体ブーストボーナスタイムを活用するために3回目接種タイミングを2ヶ月間でいっせーの集中するということ。このタイミングで海外流入の基準を厳しくして一気に排除すればワンチャンはあると思う。ただ、その土台は作っておかないといけない。