集合的知性は政治権力を持つか?

日本の2大メディアは、はてなブックマーク2ちゃんねるである。それぞれが革新と保守を標榜している(わけではないが、クラスタ化している)。日本は、単一言語国家であるため、web上で形成された集合的知性に対して、政治がそのまま従えば良い。民主主義において、政治家は世論に従う存在である。世論はどこにあるのか?過去、マスコミがその役割を担うことが期待されてきた。が、テレビラジオ新聞出版社のすべてが金を稼ぐことを重視し、大衆扇動を行ってきたことから、彼らは役立たずである。
ともかく、1999年に登場した「大本営発表以外の情報」以降、金儲けとは離れた位置から国民が意見を出せる広場が、生まれた。政治家はこれに従うだけでよい。そもそも、なぜ政治家が2ちゃんねるまたははてなで意見収集しないのかが不明である*1。webには、紙幅の制限も放送時間の制限も無い。2大メディアの批判はしにくい構造だが、それも、代替サイトを作る淘汰圧に晒されている分既存メディアよりはマシである。
webを使えない人間の意見は無視して良い。国民にもっとも広く、平等に機会が与えられているメディアは、他に存在しない。web以外の意見を参考にする政治家は、民主主義を否定している*2
はてなブックマーク2ちゃんねるのどちらが正しい集合知なのか?という疑問は当然沸くわけであり、答えは、直接彼らに問うてみればよい、となる。ついでに言えば、両方のメディアで否定されている法案は、否定すべき法案である。

*1:人口比と投票率の点で票田にならないためだろうが

*2:現状のテクノロジーの範囲内において