日本において家禽のH5N1鳥インフルエンザウィルスが確認された

ということで、発見は4月21日、発表は29日で、8日間のタイムラグがあり、簡易検査では数時間で結果が判明、詳細検査でも数日で結果が判明するわけだから、なんらかの調整を行っていたのだろう*1。8日間という期間は、パンデミック期では致命的である。初期検査で判明したはずのH5亜型であることの報道を控えたことから、人間の場合も同様のことが起きると考えて良い。ということは、近隣国での発生から日本における発生を推測し、生活を変える必要が生じる。
韓国の全羅北道金堤市において3月29日に養鶏場で鶏の大量死が発生、1日に国立獣医科学検疫院へ報告され、H5亜型の感染疑いが判明、2日に報道機関に発表、4月4日に高病原性であることを確認、報道機関に発表。ということで、日本に比べて対応が早いね!ということはおいいておいて、ここから2週間で韓国の複数の行政区に広まっていったのだった。ウラジオストック北に広まったのが4月12日、秋田県小坂町で白鳥の死体が発見されたのが4月21日。
韓国経由での感染と仮定すると、規制なしで、鳥経由でのウィルス伝播には3週間かかることになる。白鳥は11月から日本に越冬に来ているため、シベリア経由での感染ではない。大陸から来たカモのふんを経由して感染したものと考えられる*2。人間の場合でも、他国でパンデミックが生じてから3週間後には国内で発生する、ということは考えられる。人の移動を伴うので、より短いかもしれないし、封じ込めが行われ、長くなるかもしれない。確実なことは言えないが、世界は繋がっていて、政府は物事を隠したがる、ということは判る。

*1:ただし、「鳥インフルエンザ直近情報」サイトの養鶏業者のメールによれば生産者や販売者との話し合いは行われていないようである

*2:ちなみに白鳥は今月22日までにシベリアに帰ったので、一匹も残っていないそうである