メディア間の争い

携帯電話の端末で表示され、それに向けて販売される小説が、流行していると、報道されている。内容が稚拙であると叩かれてもいる。もちろん、筆者はラガード層として、(あたかもF1世代がエロゲの音楽を報道番組のBGMとして聴いて「ふーん」と思うように)2chのスレで恋空王国のネタで笑う程度だ。
あるメディアが糞か否かは、そのメディアで金が稼げるのか、という点と、そのメディアに批評装置が存在するか、という点に集約される。金が稼げなければ才能をもった人材がそもそも入ってこないし、批評装置が存在しなければ、良い作品があったとしても巡り会うことができない。
電子小説が生きながらえるか否か、言い換えると、歴史に残る作品が生じるか否かは、批評装置ができるか否かにかかっている。