『3時間で「専門家」になる私の方法』(著:佐々木俊尚)補遺

ということで思いついたことを書くことにする。

そうそう、google様だと最新の結果しか表示されないので歴史を追うのが難しいのよね。
早速「日経テレコン21 無料」で検索。ほー。証券会社に口座があると無料らしいぞ。すごいや野村。でも直近10年なのがたまに傷。詳細はこのへん。すばらしい。
http://d.hatena.ne.jp/zoe1/20070906
あと、国会議事録のデータベースを見るというのも歴史を追うのに良い。ウィニーで検索すると、最初は文化庁あたりが著作権で議論していたんだけど、いつのまにか情報流出に、みたいな変化が分かる。楽しいね。
少子高齢化のキーワードで調べると、最初に国会でおっしゃった人は細川内閣総理大臣で、1993年10月の衆議院予算委員会でのことでした。へー。
なお期間は日経テレコンより広いぜ1947年(日本国憲法公布の年、第一回国会)から今までだ!なお昭和20年代は旧かな遣いになっているようなので「っ」が大きくなっていてちょっとかわいい。アドレスは
http://kokkai.ndl.go.jp/
だよ。
ただ、記事の分類がなされていないので(どの会議で取り上げられたか、ぐらい)、件数が多くなると時間がかかってしまうのが欠点ですな。
また、「歴史的転換点を知る」という意味では、書籍がWeb化していない現状と昔はblogがなかったということを鑑みて、電子化された新聞記事を追うのが一番いいのかもしれません。
用語を調べるには「現代用語の基礎知識」の過去分をまとめて検索するってのもいいかもしれません。有料なので、筆者は手を出す気はありませんが。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/04/26/15560.html
将来的にはWikipediaの編集内容で歴史を感じたりするのかもしれません。

  • 一転突破型の検索スキル

たとえば少子高齢化について「少子高齢化 チャンス」とか誰でも思いつきそうな言葉で検索する。すると「団塊の世代が多いので多いのよ凄いでしょ」とかつまらない記事がたくさんヒットする。我慢してgoogle様をどんどこめくっていくと、サマリー部分にいろいろキーワードが出てくる。「団塊世代・・・定年退職・・・介護・・・ゆとり・・・」で、たとえばこんなサマリーが。

少子高齢化社会の到来はお客様の生活環境や消費心理などを大きく変化させてしまうので

確かに消費心理は変わるだろうな。ちょっと専門家っぽいな!。ということで、キーワードを変えてみる。するとまとまったページや社会学っぽいページに行き着くことになる。「少子高齢化が消費マインドに与える影響」とかすごいっぽいテーマができあがる。けど、紹介している書籍はもっと具体的な仕事「葬儀」に絞って考察をしている。blogや2chが発達している昨今、具体的なテーマの方がフィールドワーク的にいろいろ探れて深い知見が得られるとは思う。

  • いろんな視点の見つけ方

はてなブックマークでキーワード検索をすると有名な人たちがいろいろ意見を言っていてたくさん視点がある、とある。いろんな意見が出る場所としては2ちゃんねるのニュース速報+板とかもあるが、大抵荒れるので長時間の閲覧は体力を使う。はてなブックマークコメント自体も自分の意見と正反対の煽りが書かれていて腹が立つ/面白い。なおあんまり腹が立つ場合はそのidをsite:2ch.netで検索すると溜飲が下がっていい感じです。
1ページにいろいろ意見が出るGreasemonkeyスクリプト「全ページはてブ化」はとっても便利だったのだけれど、XSS脆弱性があるとか何かで更新が止まっていたり。

  • 海外の視点

多様な意見という意味では海外の記事も面白い。というか仕事では英語のサイトにしか情報がないことばかり。もちろん英語なんてI is a big fool manなわけで翻訳エンジンに頼ることしきり。見出しの英語が分かればGoogle本家でニュース検索して世界各国の記事が読めるんだけど、日本の新聞が外電を紹介する際には元記事のリンクを張らないのが困る。

元ネタ→http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50913717.html