ダブルクリックが感染源

オブジェクト指向なんて言葉があるが、難しいことはない。(Windows)デスクトップにある適当なアイコンを選択して右クリックするとわかる。ファイルの種類ごとに表示される操作内容が異なるのだ。動画ファイルなら「メディアプレーヤーで開く」などが表示されるわけだ。逆に、アプリケーションをあらかじめ開くやり方、メディアプレーヤーを起動しておいてその上にドラッグ&ドロップするやり方はファイルの種類を見ないという意味で、オブジェクト指向的ではない。
それはそれでいい。オブジェクト指向はあまり一般人の人生とは関係がない。
大事なことは何か?我々に取って大事なことは、ウィルスに罹らないことだ。ウィルスになぜ罹るのか?それは、ダブルクリックしてそのプログラムを実行するからだ。ファイルを開くにはダブルクリック。アプリケーションをいちいち開くなんて紳士じゃないよ、なんて声が聞こえてくる。
問題を変えよう。なぜ、ダブルクリックするとうまいことアプリケーションが開くのか。動画ファイルを右クリックすると「開く」というダイアログが太字で書かれているが、アイコンをダブルクリックしたときに行われる動作はこの太字で書かれたものになる。そして「開く」という操作にたいし、どのアプリケーションで開くかどうかが拡張子ごとに関連づいている。Windowsが最初に適当なアプリケーションに対応づけていて、怪しいアプリケーションをインストールする際に何も考えずにインストーラを次へ次へやっていると、いつのまにかアイコンが変わって起動するアプリがいやに重くてという現象はここから来ている。そして今回はその現象の解決方法は述べない。
我々はなぜウィルスに罹るのか?現代的(2004年くらいから)なウィルスは、逸般人を狙って拡張子アイコンを偽装して、ファイル名も偽装しているのがふつうだ。オブジェクト脳に犯された私たちWindowsOS使いは、何も考えずに(紳士のふりをして)アイコンをダブルクリック!→実行ファイルが裏で実行され、「ファイルが壊れています」とダイアログがウィルスによって表示される→我々は感染したことに気がつかない というわけだ。
ここまでのまとめ:ダブルクリックすると簡単にアプリが開くけど、実行ファイルもダブルクリックで開くことができて、同じ操作だからウィルス作成者は壊れた動画ファイルのふりをするウィルスを作って感染者を増やすことに成功したよ!動画ファイルを集めるのは紳士のたしなみ。
ということで、ダブルクリックは今後禁止。全部スタートメニューからプログラムを開くことにしよう!スタート→すべてのプログラム→3列にわたるプログラムの列。そのうち1列分がメーカーの謎ツールでストレスがたまり・・・先生!もうこんな人生嫌です!ダブルクリック「かちかち」→あぼん
では解決策です:

  • Windows XPだと、右クリックしたときに「プログラムから開く」ちうメニューが出るから、それに自分が使う動画再生ソフトを登録して、そこから実行するといいよ。
  • ダブルクリックする癖が抜けない場合は、プログラムに適当な解凍ツールを関連づけておくと、ダブルクリックした時に「解凍できません」の表示がなされるようになるから、プログラムから開くようになって、そのうち慣れるよ。
  • デフォルトのアイコンは偽装されるから、変えておくといいよ。
  • exeとかbatとかpifとか落とさないように紳士の無視リストに入れておくといいよ。
  • ZoneIdがつくソフトを使うといいよ。

なお、この方法は最強のステルス戦法であるファイル名反転の術に対しても有効なので、逸脱してない一般人にも有効なメソッドです。さあ、右手をあげて!ダブルクリックは追放!ダブルクリックは時代遅れ!ダブルクリックはビルの手先!ふ〜。すっきり。