働く人は偉いのか2

コンビニで毎朝パンを買って暖めるわけ。レンジで。で、朝だから店員が複数並んでるんだけど、当たりとハズレが存在するわけ。当たりの店員にあたるとね、ばっちりのタイミングで「暖めますか?」と訊いてくるし、釣り銭の拾い方も渡し方もレンジの暖める秒数も袋に入れる姿も完璧なわけ。流れるような技を見せてくれて、ついでに朝の時間を節約すらさせてくれるわけ。それは良いことだ。良い。
逆に、ハズレの店員は俺がこのダサイクールビズな格好したまま店員やった方が才能あるよ的な、販売作業をしてくれるわけ。レンジの秒数設定または釣り銭の渡し方またはレシートの渡し方または袋の入れ方取り出し方のタイミング、どれかを間違えるわけ。ときに2つ同時に間違うわけ。声を出して「暖めてください」と言わなきゃいけないわけ。わかる?俺お客様だよ神様だよそりゃ210円しか払わないけどさぁ。朝から何かを奪われるわけ。元気とかやる気とか、そういう…ねぇ?別に土日エネルギーが発散できなくてボランティアで他人と交流するとかそういうタイミングならば微笑ましい、なんて思えるかもしれない。けど、今、朝。朝だよ?もう出会うとチェンジ!チェンジ!とか思うわけ。ま、特に急いでもいないんだけど。
それで最近そのバイトが少し慣れてきて、不器用ながらもすべての作業をミスなくプロの1.3倍くらいの早さでこなせるようになってきたわけ。成長したじゃねーか。お前しかレジにいないから仕方なく並んだんだけどさ。感動したぜ…!って違うでしょ。コンビニに感動は求めてない。成長もあんまり求めてないよ。ただ殺伐と、その1.3倍早く一連の作業を終えて、俺を会社へと送り出してくれ。
働く人は偉いのか?しらん。俺は偉くない。働く人も働かない人もエロい。それだけは確実なことだ。