PCハードウェア動向

  • CPU

Intelの発見。

かける電力を1/2にしても、パフォーマンスは8割以上保つから、コアを2個に増やせば同じ消費電力でパフォーマンス1.7倍じゃね?

ということ。
45nmのプロセスやコアが4個になるのは2007年だそうで。コアの数と処理スピードはリニアに増えるわけじゃないけど(クロック数に依存する処理もあるし)、来年には3GHzに追いつくといいね。Conroeは2.67GHzで2006年後半に出るとか。FSBは1066MHz。
FSBについて。Extreme Editionで今1066MHzであって、今後1333とか1600とかまで増えるかもしれないが、直近1年は増えないっぽい。

  • メモリ

デュアルチャンネルのおかげで今売ってるDDR2-533でも1066MHzのFSBに対応できており、533と同じ値段のDDR2-677ですらオーバースペックな状態。DDR2-800は夏頃出るそうな。

P4バスアーキテクチャに関しては、「理論上は1600MHzまでの転送が可能」(Senior Fellow, DEG CTO & Manager of Arch & PlanningのStephen S. Pawlowski氏)という話はあったが、ここまで動作周波数が上がるのはまだ当分先の話(というか、そもそもここまで引っ張り上げるかは非常に疑問である。例えば2007年のQuad CoreはMCMを使って2つのダイを結合する方式だから、これは引き続き1066MHz止まりだろう)

だそうで。
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2006/03/17/idf1/001.html

DDR3について。DDR3-1066は実験室段階。それ以上の1333やら1600は未知数。頑張って研究しても、FSBボトルネックになるからメーカーはやる気がないらしい。マルチコアCPU的には必要な帯域は増えるから、今のFSBアーキテクチャを変更する必要があるかもね。Intelはっきりしてくれ、という感じ。

PCI Experss Gen2では今の帯域2.5GHzから5GHzになるとか。Gen2はGen1との下位互換性があるみたいだけど、ピン数が変わるので、上位互換性は失われるっぽい。2006年末に標準化が完了するとか。

  • モバイル

NAND型フラッシュメモリからアプリケーションを起動することで起動時間の短縮と消費電力の低下を狙うRobsonちう仕組みをIntelは発表した。PCI Express接続の拡張カードの形で提供されるらしい。なくても動く。目的としてはHHDと同じような感じ。
http://mcn.oops.jp/wiki/index.php?HDD%2Fterm%2FHHD
HHDはハードディスクが対応しなければいけないし、RobsonIntelにロックインされるのが嫌な感じ。囲い込みやすいノートPC市場をIntelは狙っている。
具体的にはOS起動時間が1/2にとか、アプリケーションの起動時間が15秒から3.5秒に、とかある。具体的な比較は出されていないので、何とも言えない。高速ハイバネーションが可能なら、WindowsCE機の置き換えが進むかもしれない。
HDDに比べてフラッシュメモリは転送速度はちょびっと早いくらいだが(HDDが80MB/sec、フラッシュメモリは100MB/secくらいかな。自信はない)シーク時間がないのがHDDに対する強み。書き換え回数に上限があって、ハードな使い方だと2年弱でその上限に達するという記事が2004年に出ていた。
消費電力の低下は、アプリケーション動作時が0.7Wの削減となっていた。起動時とかは不明。ノートPCにとっては福音となる。HDDを回転させるための消費電力が削減できる、ということ。フラッシュメモリは、データを格納しっ放しでも電力を食わないから。