金の使い方について

親がリストラ等で賃金が下がる、という事態に直面しない限り、子供時代は、不況と言われてもピンとこないのかもしれない(バイトはそれなりにあるし)。フルタイム勤務の就職活動、多くは大学3年生あたりから、世間と自分が繋がっていることを感じはじめるというか。
就職してからは、メディアに声があがらなくなるからだけど、会社に居る人は社会人1年生とか3年生とかを見てると消費行動が分かるんじゃないかな。一番影響が大きいのは、同期かな。遊び仲間が出来れば、消費行動も似通ったり。男女グループであれば、結婚も早いね。非コミュの人は、会社の先輩かな。一緒に昼ご飯食べる人の、その昼ご飯の単価みたいなのが、消費レベルだろうなあと。まあ、500円なのか1000円なのかと。
食事の単価基準で、物事をいろいろ決めてしまうというのはある。自炊していた頃は、飲み代とかすごく勿体なく感じてたしね。
待ってればモノが安くなるという時代ではある。特に、PCに長年触れてきた人ほど、1年後くらいにスペックが2倍くらいになって、損した気分になったり。そのスペックを何に使うのかという話はあるけど。松屋の牛丼が290円から、今380円くらいになっているけど、その辺見えなくなっているというか、個人の変化か、社会の変化かはわからないな。コンビニのパンが100円から120円になって、先物安くなっても全然戻らないといういらいらはあるかも。小麦の在庫がはけたら、安くなるのかな。
金の使い方は難しいね。生活に満足するためといっても、ある程度満足してるし。オリジン弁当の2倍おいしい食事って、プラス千円で得られるのかと。それくらいなら限界までおなか空かせた方が美味しくなるしね。三つ星レストランとか行っても、酔ったら味わからなくなるでしょう。確かにトイレはもうウォシュレットしか使えない感じになっているけど、生活レベルの向上は、もう前には戻れない、という形で表れるというか。それもかなりのレベルまでは、安く手に入るわけで。
やっぱり他人と交流する、友達と遊ぶとか、家族を作るとか、そういう形での消費が一番大きいかな。他人の時間を使うことが申し訳ないっていうか、実際お互い暇なんだけど、翌日、仕事もあるし、とか。メールとか、blogのコメントとか、あるタイミングで無視をどっちかが行わないと、際限なく続くし。
金より時間の方が貴重になったんだなあと。どちらも、楽しく使ったり、有効に投資したり、することが難しいなあ。今までは仕事が忙しかったから言い訳もついたけど、不況のおかげで、暇になるから、人と会いたいね。
倒れるまで一生働こうって、開き直った時点で、自動的に溜っていく金は死に金なんだよなあ。1年分くらい生活できる金さえあれば、それ以上自分のために使うのは、フローの中で済ませられるから。
病気や退職によって不安がふくらんだら、金を貯めるべき!と考え方も変わるから、決定的なことはあまり言えないなあと。
投資との兼ね合いで言うと、これまでいろいろ紆余曲折あったけど、ず〜っと貯金してた奴らが、得してることの方が多いという印象。手仕舞いのタイミングが難しいから。バブル崩壊して日本株ロングはアホというのもあり。手数料とか、うざいDMや電話が増えそうというのもあるけど。ゼロサムの投機は流動性の歯車みたいで面白くないし、かといって早回しして訪れさせたい未来もないというのが。満足してしまってるのだろうなぁ。変なチューブを町中に張り巡らせて、ビニールとヘルメットを着た将来像も、今更。
家族が作れれば、考え方もかわるのだろうけど。で、就職してからの出会いって同僚しか基本的にないし、その絆って深めづらいところはあるね。金の関係というのもあり、請負や派遣で本音が言い合えない部分もあるし。会社や部署にもよるんだろうけど。絆を作ろうと思ったら、かなり無理して動かないといけないなぁと。継続的に尻を叩いて、とか。信頼関係を0から作るのは大変。
その実、mixiのような、過去の関係を蒸し返すことができるツールは、貴重かも。昔がんばったお釣りで生きていけるかも、みたいな。