ニコニコ動画とテレビコンテンツとスポンサー制度と株主投票

まずユーザは回線使用料を払うものの著作権料を払うことはないという実績がある。つまりユーザから直接金は取りにくい。一方、ユーザは自らの買う商品の値段が広告費により多少高くなってもそこまで気にしない。さらに、ユーザはコンテンツクリエータの生活が貧しいのが可愛そうだとも思っている。
テレビコンテンツは、これらの前提をもとに、スポンサー制度を作り、維持してきた。実際は話は逆で、少ないチャネル故に国民に対する影響力が強いので、企業体がテレビを飼い慣らす必要があった、ということなのだが。企業体の顔色を伺うことで、テレビの番組の質は無難なものになった。時々は、Jungleのようなキワモノも登場したのだが。
ニコニコ動画等のコンテンツサイトが維持費を獲得するには、企業体によるスポンサーが必要ではあるが、ユーザの反感を招きまくるという欠点がある。これを緩和する手段として、単位株未満の株式を取得可能とし、スポンサー対象コンテンツを選択できる権利を付与することが考えられる。文句言うなら、金出して選べ。1株数百円からですよ、みたいな感じで。
コンテンツは無料でなければ意味がない。そうでなければ、海外にリーチしないのだ。リーチしない国なんて存在しないも同じで、存在しない国は、尊重されない。なお、一般市民に株主投票に慣れさせることは、国政投票に慣れさせることに繋がる。そもそも株式会社とは、そのためにあった。