過去のぐだぐだ投稿まで読んだ

ということで加藤殺人犯の過去の投稿、5/19、5/20あたりの日記を読んだ。書いてあることは6月と同じです(あたりまえか)。違いはまじめに返答してくれる他人がいるか、いないか。また他人のアドバイスが戦術論中心で泣いた。こんなの上から見てれば服装だの職場での努力だのやっても無理、幼少時代からのトラウマの解消をしなきゃいけないことは20レスで分かるだろ
http://www8.atwiki.jp/kotono8/pages/27.html
端的にいえば、哲学がないんだな。外形的な基準に沿って生きる以外のやり方を知らないというか。自らの想いを言語化しようとするのは悪くないのだが、それが携帯サイトというのが悪手だった。ノートと鉛筆でいいんだよ。携帯電話だと過去分の閲覧性が悪いし、入力も遅いし(携帯っ子だと早いのかもしれんが)、何より、他人の存在が気になるだろ。内面に降りるときは、ひとりの方がいい。
「妖精の国からのお知らせ」というサイトがある。
http://www.faireal.net/fairyology/elfnews/
そこに、日記を書くようアドバイスがある。1日1行でもいいから本当の気持ちを綴ってごらんなさい。鉛筆とノートによって,自分の中へ潜ってゆくのです。どこまで自分を克明に直視できるか挑戦してごらんなさい。あなたは言語化によるカタルシスを体験する必要があります。のように。
もうちょっと書こう。

ユーラ,あなたが幸せになる方法を教えてあげます。それはあなたの過去を完全に構造化してしまうことです。
何が起こって,それが原因でどうなったか。なぜそれが起こったのか。彼女はなぜそんなに脆弱だったのでしょう? あの人はなぜあなたにそんなことを言ったのでしょう? すべて物事には原因があるはずです。できる限り解明しなさい。冷酷なまでに客観的な自伝を編むのです。
気になっていることを,すべて綴りなさい。思い出したくない悲しみも苦しみも,すべて直視しなさい。不思議と鮮明に記憶に残っている子供時代のささいなエピソードを分析してごらんなさい。
言葉の鏡に映し出し,その鏡をのぞき込むのです。言葉のあいだから,もっと深い問題が見えてくるでしょう。それをさらに追究してゆくのです。すべてをとことん分析し,何もかも言葉にしてしまうのです。
いちど言葉にしてしまえば,あなたは強くなって,そのことを直視することができるようになります。これに反して,いつまでも心の中だけにしまっておくと,そのことは「嫌な思い出」「思い出したくない思い出」として,かえって折に触れ何度も思い出されるのです。
夏休みの宿題と同じです。手をつけずに放っておくと,忘れたくても忘れられず,いつも潜在的に心の重荷になっています。「思い出さないようにしよう」という無意識の努力が重荷になるのです。いちど宿題に直面して,それを終わらせてしまえば,すべてすっきりします。終わらせた宿題のことなど,そうそう思い出すこともないでしょう。
心の中にあるものを言葉にする,ということは,今まで意識していなかったものを意識する,直視する,ということです。自分の弱みを直視する強さを持つ,ということです。
直視しようとしない限り,それはあなたの弱みとしていつまでも残ります。その上,「思い出さないようにしよう」という無意識の努力が心の重荷となるのです。
自分の弱みを直視し,ありのままの自分に直面すれば,心の苦しみはなくなります。脳の無意識のもやもやを,左脳の言語野でくみあげてしまうのです。構造化してしまうのです。どろどろした生の記憶を,単語のモジュールで“デジタル処理”してしまうのです。
ぐしゃまらの部屋を掃除して,なにがなんだか分からない,とほうもない山づみを,なくしなさい。
ごみは捨てて,山にうずもれていた大切なものをきちんと棚に並べてごらんなさい。
気持ちを整理する,ってことです。
あなたを苦しめているのは,そのぐしゃまら山なのです。あなた自身なのです。

もちろん、言語化のデバイスとしては、PCのキーボードの方が適している。慣れると、思考と同速度で物事を記述できるのだから。PCが人を幸福にする可能性があると見ているのは、ネットワークで繋がることよりも、思考の道具として優れているからだと信じている。ノートと鉛筆だと、手が汚れるし、指が痛くなるからね。
でも、昔の人はノートに物事を書き殴っていたし、筆者もそうしたことはある。その日記は、平穏な日々に戻るとある意味黒歴史なのだが・・・、警察官をセラピストとして過去と向き合うのは、費やす犠牲が大きすぎるので、自分でやれる分は自分でやろうぜ、ということなのだった。
哲学や宗教を学び、今の生き方を肯定すると、僕は派遣のままでいいんだ!となって現体制を利するのでは?というご意見もあろうが、「農民のように働きなさい」というのはたとえであって、自らの想いに気がついた時点で、仕事からドロップアウトするのかもしれない。どちらに転ぶかは本人次第なのであった。彼女が欲しいとあったが、実は、両親の元に戻りたいだけだったりしてね。